<西武2-4日本ハム>◇17日◇西武ドーム

 好調な日本ハム打線がダルビッシュを援護した。6番高橋信二捕手(30)が先制の2号2ランを含む3打点。5番小谷野栄一内野手(28)は3安打の猛打賞。試合後、漫談のような2人のたたえ合いが、打“線”を象徴していた。

 高橋

 よう前の人が打つんですわ。イニシャルKの人がね。こっちは困りますよね。

 小谷野(高橋発言を伝え聞き)

 どっちの方が打ってんですか。点につながっているのは、しっかり返してくれているから。

 この日の5、6番コンビが対涌井のキーマンになった。2回は小谷野がチーム最初の安打で出塁。続く高橋は配球を完全に読み切った。「ヤマ張っていたわけではないけど、併殺を取りたい場面ですよね」と。139キロの内角低めに沈むシュートを、左翼スタンドまで運び、チームを勢いづかせた。

 これで、開幕から12試合でチームは計16発。オリックスには及ばないが、ここ2年間で12球団最少本塁打のチームとは思えない。単純計算だが144試合なら192発ペース。過去に球団史上最多だった04年の178本塁打を大きく上回る。98年に命名された「ビッグバン打線」をもしのぐ勢いがある。

 梨田監督は「(先制アーチは)大きいね、用意ドンで先に2点をもらうと。(4回の適時打にも)取られてもすぐに取り返して、あれでダルも頑張れただろうし」と、高橋の3打点にニンマリだった。今季9度目の2ケタ安打で、チーム打率は12球団トップの3割2分3厘。今の日本ハム打線は“主役”が多すぎる。【村上秀明】

 [2009年4月18日10時40分

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