日本ハム梨田昌孝監督(56)の来季続投が18日、決まった。この日、大社啓二オーナー(53)から正式に続投要請を受け受諾。2年契約で、今月中にも正式発表される。2年契約最終年の今季は、07年以来のパ・リーグ制覇へ首位を快走する手腕を評価。積極的な選手起用、配置転換などでチームを改革した点も判断の1つになった。計4年間の長期政権で、さらなる常勝球団づくりを目指す。

 この日の楽天戦後、旭川市内で大社オーナーが会談の場を持ち正式に打診。梨田監督が受諾したことで事実上、続投が決定した。条件は2年の複数年で今オフに再契約。来季以降の11年シーズンまでの2年間を任せることになった。今後、契約内容の細部などを詰め、まとまり次第、球団から正式発表される。

 昨季は現米ロイヤルズ監督のヒルマン前監督の辞任でバトンを受けた。通常の監督交代は成績不振が多いが、2年連続パ・リーグ制覇していたチームを引き受け、自身のカラーを出しづらい状況だった。シーズン終了後に「正直、難しかった」という1年だった。故障者続出のアクシデントもあったが、Aクラスの3位で乗り切った。

 今季は現在、リーグ優勝へ首位を快走。昨季まで打率、本塁打、得点はリーグ最低だったが、現在チーム打率は12球団トップ。昨季までレギュラーだった森本を控えにし、糸井を中堅に固定。捕手だった高橋を一塁へ回すなど、選手登用が成功している。若手に中田翔ら期待の成長株もいるだけに、一貫した強化、育成には最適であることから続投要請へと至った。

 [2009年8月19日8時2分

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