ロッテが今年3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で韓国の4番として活躍した金泰均(キム・テギュン)内野手(27=ハンファ)の獲得へ向けた調査を開始することが26日、分かった。金は今季FA権を取得。WBCでの強打が世界的に知れわたったことで、楽天などが獲得に興味を示している。そんな中、韓国にも球団を持ってパイプがあるロッテが、補強候補にリストアップした。

 来シーズンへ向け、大砲の獲得が急務だった。かねて石川球団副代表は「外国人で4番を打てる選手がほしい」と、現状の戦力を見定めた上で補強ポイントを挙げていた。メジャーや南米などを含め、現在6人程度に絞りこまれたという補強リストの中に、「アジアの大砲」も入っていた。

 金はWBCで日本と優勝を争った韓国の主砲。9試合で打率3割4分5厘、3本塁打、11打点と活躍、満票で一塁手のベストナインにも選出された。MVPを獲得した松坂(レッドソックス)からは、東京ドームの左翼へ看板直撃の特大弾を放った。持ち前の長打力で、韓国の準優勝に大きく貢献した。

 打撃だけでなく、ゴールデングラブ賞を受賞するなど、守備の評価も高い。バレンタイン体制から一新し、西村新監督のもと、大砲と中継ぎ投手の補強は必要不可欠。韓国残留を含め争奪戦は必至だが、負けてはいられない。

 [2009年10月27日7時39分

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