ダル、次はメジャーリーガーで出場!?
3月の第2回WBCを優勝した日本代表の表彰式が17日、東京・赤坂で行われた。原監督、コーチ、選手らサムライジャパンの面々が集結。全員に特注の優勝リングが贈られた。出席した日本ハムダルビッシュ有投手(23)は次回大会にも出場したい旨を強調しながら、4年後の身分はメジャーリーガーかとの問いには完全否定せずと、微妙に含みを持たせた。
ドッキリ発言が、有終の1年の佳境で飛び出した。ダルビッシュが、次回開催予定の13年の青写真を問われ、絶句した。将来的な米球界挑戦が、周囲の憶測の中で取りざたされている現状。4年後の身分はメジャーリーガーなのかと問われ、言葉に詰まり、苦笑した。「いや…、それはもういいじゃないですか?
」と完全否定できなかった。
世界挑戦で得た経験が、未来像を連想させる。WBCでは先発3本柱の一角だけでなく、準決勝、決勝では抑えを任され、胴上げ投手になった。「あんな大事なところで自分を抑えで使うのは勇気がいる。いろいろな経験をできてシーズンにもつながった」。過度の重圧の中での未知の体験で、殻を1つ突き破った。
各国との激戦の中で、手ごたえをつかんだ。韓国との決勝では最速100マイル(約161キロ)をマーク。大会前には硬いマウンド、滑るボールへの対応を疑問視する声があった。しかし大会終盤には、逆にそれを生かす術を体得。速球だけでなく、変化球の軸の1つである宝刀スライダーのキレも含め、完全に順応した姿を見せた。結果以上に自信を深めたことが、金メダルと、もう1つの大きな手みやげだった。
米国滞在中には練習などで本場の空気にも触れた。かつては異国での生活の拒絶感を米挑戦に否定的な理由にしてきたが、近年はそれもなくなった。現地には紗栄子夫人も帯同し、同じ価値観を抱いたとしても不思議ではない。今オフのポスティングシステム(入札制度)での挑戦はないが、今後、日本球界NO・1投手の未来予想図に注目が集まるのは必至だ。
次回WBCは「4年後も機会があれば、力があれば出たい」と熱望した。その時は、プロ野球選手なのか、メジャーリーガーなのか。これから選ぶべき道は、ダルビッシュだけが知っている。【高山通史】
[2009年11月18日11時36分
紙面から]ソーシャルブックマーク




