「おかわり駅長」が３年連続キングへ出発進行！

　西武中村剛也内野手（２６）が３日、東京の多摩モノレール開業１０周年を記念して、１日駅長を務めた。特注サイズの制服に身を包み「野球も電車もルールを守りましょう」と呼びかけた。０８年４６発、０９年４８発を放ったパワーはルール違反？

　ともいわれかねないが、新年の抱負を「５０発？

　そこが目標じゃない。いっぱい打ちたい」と語った。

　数字を挙げれば、そこで満足してしまうため口にしない主義を貫く。続いて埼玉・所沢の西武園ゆうえんちで行われたトークショーでも、目標数を聞かれても言わなかった。イベントで同席した大久保２軍打撃コーチが見かねて「今年は５５本打つんだよな。欽ちゃんが組んでたコンビは『コント何号』だっけ」と誘導。「５５？」と半ば強引に答えさせ、今季の目標をプロ野球記録に設定させた。

　新たなモチベーションもできた。「野球をやる以上、日の丸をつけたい気持ちは心の奥にある」と日本代表入りへの思いを口にした。三振や失策もリーグ最多という豪快さが持ち味だが「粗さをなくしたい」と、まずはグラブの刺しゅうから変える。すべての用具に愛称「おかわり」を入れていたが「エラーした後に見て『おかわり』するのは嫌なんで」。課題克服に挑み、攻守でレベルアップを誓った。【柴田猛夫】

　［2010年1月4日8時24分

　紙面から］ソーシャルブックマーク