阪神矢野燿大(あきひろ)捕手(41=輝弘から改名)が7日、右ひじの再手術を選択肢に入れていたことを明かした。「完全に治すなら手術しかない。でもリハビリに半年かかる。立場や年齢を考えたら(痛み止めの)注射で我慢していく方がいいと判断した」。一昨年手術した右ひじは、今なお痛みが残る。だが再手術と我慢を天びんにかけた時、出た答えは我慢だった。城島の加入で立場も厳しくなる。1度打つと「1カ月持つ」という注射を頼りに、決死の覚悟で戦う。

 年末もジムで体を動かし、3日から始動。この日も甲子園でリハビリを兼ねたトレーニングで汗を流した。昨年終盤に骨折した右足首の回復は順調で「7、8分で走れる」までになった。スローイングには若干の不安を抱えてのキャンプインとなりそうだが、打撃には「大きな影響はない」とし、完全別メニュー調整などで甘えるつもりはない。「体と相談しながら、できることをやっていきたい」。20年目の勝負をかける。

 [2010年1月8日11時31分

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