阪神藤川球児投手(29)が4日、沖縄・恩納村のチーム宿舎で契約更改交渉に臨み、現状維持の推定年俸4億円でサインした。チーム運営への疑問などから越年交渉を続けてきたが、南球団社長との話し合いも終え、納得の判を押した。「やると決めた以上は今年にかけていきたい。今どうのこうのという話ではない」と将来的なメジャー挑戦の思いは伝えながら、チームの勝利に全力投球する。

 この日は初めてブルペンに入り、プレートの後ろから20球、プレートを踏んで18球を投げた。「けがをしないように準備程度です」と言ったが、ボールの力強さはやはり別格だった。また引退を表明した同じ高知県の高校出身で同い年の朝青龍を「勝ち気になるとあういうの(土俵上の振る舞い)も出る。すごく勉強させられた」とねぎらった。

 [2010年2月5日8時0分

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