オリックスが「岡田のカーテン」で情報戦に打って出る。報道陣やゲストに開放してきた京セラドームの一塁ベンチ裏への立ち入りを18日の広島戦から制限することが17日までに決定。立ち入りできるのは自軍の練習中だけ。予告先発のない交流戦での情報管理に細心の注意を払う。

 4月からミーティング中の立ち入りを制限していたが、さらに拡大。ベンチ裏ではミーティング室や選手ロッカーの入り口、監督室の入り口などが見える。報道関係者やゲストが選手と接触できるスペースだが、球団関係者は「人の出入りが多いとそれだけ情報が漏れる可能性が高くなりますから」と説明した。

 もっとも、相手を惑わせるほど先発のコマに余裕がないのが現状。18日の広島戦は不振で2軍調整していた左腕山本省吾投手(31)の先発が濃厚だが、近藤一樹投手(26)も準備万端。セ・リーグの情報戦を知る指揮官は苦しい台所でもただでは転ばない。

 [2010年5月18日10時50分

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