<ソフトバンク1-7広島>◇21日◇福岡ヤフードーム

 ソフトバンク秋山幸二監督(48)が、貧打にあえぐ打線に“大ナタ”を振るった。21日の広島戦終了後、長谷川勇也外野手(25)と田上秀則捕手(30)に2軍降格を通達。秋山監督は「2人とも本来の姿じゃない。本人もやるべきことをわかっているだろう」と、迷いなく2軍行きを命じた。不振であれば例え昨季のチーム首位打者と本塁打王でも温情はかけない。指揮官の2年目にかける厳しさを伺わせた。

 長谷川は今季ここまで、1試合を除いた48試合にスタメン出場した。昨季はリーグ4位の打率(3割1分2厘)をマークしながら、今季はここまで打率2割4分5厘と不振。この日も広島前田健の前に3打数無安打だった。「これをいい機会にしないといけない」と、荷物を抱え球場を後にした。大石ヘッドコーチは長谷川の打撃不振の原因について「自分の(懐の)方に(ボールを)呼び込みすぎてる」と修正ポイントを明かした。

 また昨季26本塁打を放った田上は、今季すでに1度2軍調整を経験し12日に再昇格したばかり。昇格後も7打数無安打で打率は0割7分3厘と不振は深刻。再昇格から10日も経たないうちに、再び2軍降格となった。「すべてまだ1軍のレベルじゃないということ…」と話した。代わって松中と、2年目捕手の堂上が1軍登録される。

 [2010年5月22日10時52分

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