<西武2-6横浜>◇1日◇西武ドーム

 横浜が、内川聖一内野手(27)とホセ・カスティーヨ内野手(29)の活躍で連敗を4で止めた。初回、3番内川が適時打を放って28イニングぶりの得点を奪うと、6番カスティーヨの二塁打で2点を追加した。1点差に追い上げられて迎えた5回には再び内川の2点三塁打で突き放した。先発の清水直行投手(34)は7回2失点で6勝目を挙げた。

 横浜の仲良しコンビが、試合の流れを引き寄せた。1回1死三塁、内川が粘った末に9球目の変化球を左前へ運び、27イニング続いたゼロ行進に終止符を打つと、カスティーヨが2点適時二塁打で続いた。内川が「ずっと投手に迷惑をかけてきた。みんながつないだチャンス。必死だった」と興奮気味に振り返れば、カスティーヨは「久しぶりにチームに貢献できてうれしい」と白い歯を見せた。

 今季加入した陽気なベネズエラ人カスティーヨが内川になつき、プライベートでも家に遊びに行く間柄だ。この日の試合前はプロレスごっこでじゃれ合った。「彼と野球をするのは本当に楽しい。一緒に打てたのだから本当にハッピーだ」とカスティーヨ。その手にはピンク色に刺しゅうされた手袋がはめられていた。内川の手袋を借りて打った適時打だった。

 土日のロッテ戦で苦杯をなめた2人が、リベンジを果たした。内川は好機で凡退し「チャンスで打たないと」と、2試合連続零敗の責任を感じていた。カスティーヨは不慣れな右翼の守備に苦しんだ。その悔しさも勝利が忘れさせてくれる。3安打3打点の内川は「自分で自分に勢いをつけていかないとね。どんどん前を向いていきたい」と爆発を宣言した。6月、連敗を止めた横浜の反撃が始まる。【鈴木良一】

 [2010年6月2日11時51分

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