ソフトバンク松田宣浩内野手(26)が、1軍復帰後「3ポジション」で起用される可能性が高まった。左手首の有鉤(ゆうこう)骨骨折の影響で、現在2軍調整中。5月31日から再開した守備練習では、一塁の守備の練習も開始した。今季は骨折前に、定位置の三塁だけでなく左翼の守備練習も経験。松田の一塁守備に関して、秋山監督は「いろいろ守れた方がいい。こっちもいろいろやりやすいし」と説明。1軍復帰後に、複数ポジションで起用することを示唆した

 苦しいチーム事情がその要因だ。小久保が離脱し、現在一塁はペタジーニが守る。グラブさばきは巧みなものの、動きは決して俊敏とは言えない。左翼を守る松中も右ひざに不安を抱える。DH候補が多い中、松田がその複数ポジションを守れれば、オーダーの幅も大きく広がる。

 松田は8日、骨折以来初めて2軍の全体練習に合流した。フルスイングではないものの、患部に負荷が最もかかるマシン打撃も開始。「マシン打撃ができたのがよかった。状況を見てだけど、マシン打撃も多めにやっていきたい」。攻守の救世主になるべく、1日でも早い1軍復帰を目指す。

 [2010年6月9日11時15分

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