右足甲の骨折から復帰を目指す阪神能見篤史投手(31)が初めてシート打撃に登板した。鳴尾浜で若手打者4人と繰り返し対戦し、計17打者に55球、被安打5の内容だった。

 久しぶりのマウンドを楽しむように何度も笑顔を見せた。スライダーはすっぽ抜け、フォークはたたき付けた。後半は疲れも明らかだったが打者に投げたことが大きな前進だ。「あんなものじゃないでしょうか。球種を一通り投げられたしね、体もまったく問題ありません。課題はいろいろあるけど、強いて挙げるものはない」と好感触だ。

 ブルペンで100球を投げた2日後に実戦形式で56球と、急仕上げモード。次回は体の張りを確認してからになるが本人は2軍での実戦を希望。その場合は24日からの広島戦(鳴尾浜)が有力だ。離脱から3カ月半。担当の権田トレーナーは「復帰までの行程の最終段階」と説明した。

 [2010年8月21日10時53分

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