<巨人8-3阪神>◇21日◇東京ドーム

 70打点クインテット結成へ王手だ。阪神マット・マートン外野手(28)が3回、一時同点とする14号ソロを放った。これで来日1年目で打点を「70」に乗せた。ブラゼル、新井、城島に続いて4人目。あと1に迫る鳥谷も仲間入りすれば阪神史上初の70打点×5人という快挙になる。

 福田の高めの148キロを鋭く振り抜いた。「うまく反応して引っ張れた」。打球は低い弾道で左中間席へ。直前に秋山が1-2と逆転されていた。流れを再び引き寄せ、19歳ルーキーを奮い立たせる1発だった。「今日は打線でリズムをつくってあげたかったからね」と振り返った。

 半分以上の55試合で1番に座る。一般的には得点圏の打席に恵まれにくい打順だが、得点圏打率3割4分2厘の勝負強さでチャンスをものにする。6月以降は打点なしのブランクが最長4試合。リーグトップの安打(152本)に比例して打点もコンスタントに積み上げてきた。

 40年代の初代ダイナマイト打線、日本一の85年打線をも超える歴史的な強力打線の一角に君臨するマートンだが、試合後に笑顔はない。「難しい状況が何度もあったのに秋山は本当によく頑張った。東京ドームの巨人戦で初登板すること自体が簡単じゃない。ベストピッチだった。チームが勝てていたら言うことなかったんだけどね…」。

 切り込み隊長の節目の一打も実らず、巨人に2試合連続で打ち負けた。虎の金看板がライバルに3度屈するわけにはいかない。

 [2010年8月22日10時49分

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