城島さん、胸を借ります!!

 広島ドラフト1位ルーキーの今村猛投手(19=清峰)が25日の阪神戦(京セラドーム大阪)でプロ2度目の先発予定だ。23日、マツダスタジアムで練習後「初回から自分の力を出したい」と全力投球を誓った。佐世保・小佐々中時代には自主トレで訪れた城島(当時マリナーズ)と対戦し、内角攻めで死球を与えた逸話もある。プロ入り後、初対決でも強気の攻めでプロ初勝利を目指す。

 「伝説」のスラッガーとの再戦が今村に力を与える。あれからまだわずか4年。当時マリナーズのスーパースター城島が自主トレのため、長崎・佐世保を訪問。中学2年のときに対戦して以来の顔合わせになる。この日、マツダスタジアムを引き揚げる際、神妙な表情で「あいさつに行きます。(対戦は)楽しみじゃない。怖いです」と初々しく話した。

 25日阪神戦でプロ2度目の先発予定。炎天下の本拠地でブルペンに入って投球練習を行い、ショートダッシュを繰り返した。プロ初登板初先発だった前回登板の18日ヤクルト戦(マツダ)は2回5失点。持ち前の直球も最速136キロ止まりで期待を裏切った。それだけに「この前は自分の力を出し切れていない。初回から自分の力を出して、それで結果がダメなら満足もいく」と気合を込めた。

 阪神城島はもはや、あこがれの対象ではない。むしろ“原点”を思い起こさせる相手だ。中学2年で対戦した際、死球をぶつけた。「当たっても痛くないかなと思って…」。制球の狂いではなく、内角をえぐった結果。当時のような強心臓こそ、プロ初勝利を目指す今村が求めているものだ。

 初黒星を喫した初登板では収穫もあった。1回1死満塁で抑えに行き、畠山に満塁弾を浴びた。その後だった。兄貴分として慕う前田健の持論である「満塁になったら、絶対満塁で点が入らないのはおかしいから開き直って投げればいい」との言葉を伝え聞いた。ピンチでいかに冷静になれるか-。昨春センバツV腕とはいえ、プロの第1歩を踏み出した今村には金言だ。

 練習を見守った山内投手コーチも「まだ1試合だけど、自分の力を出していないと思う」と話す。12球団トップのチーム打率2割8分3厘を誇る阪神に無我夢中で立ち向かった先に、未来は開かれる。【酒井俊作】

 [2010年8月24日11時29分

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