巨人長野久義外野手(25)が8日、原監督から活を入れられた。横浜戦(横浜)の雨天中止が決まると、監督室に呼ばれた。8月31日のヤクルト戦での二塁打を最後に19打席連続無安打中。四死球もなく出塁0が続いている。原監督から「もう1段階、上に行けるようなスイングをしなさい」と“説教”を受け「やるしかないです」と気持ちを新たにした。

 その後は室内練習場に移動。原監督が投げるボールを打ち返し、上体が前に突っ込まないよう打撃フォームを確認した。練習場を出たのは1時間あまり後。全選手の最後だった。「打てなくても使ってもらっているので、結果を出して恩返ししたい」と意気込んだ。

 原監督は「長野?

 いい子、いい子、してたのよ」とニヤリと笑ったが、時には6番も任す長野のバットでチームの得点力は大きく変わる。連続無安打中でも打率2割8分9厘、18本塁打、50打点。新人王の最有力候補だが、長野本人は「もっと打点や出塁率を上げたい」と言い切った。指揮官の厳しい言葉も、直接指導も、すべて期待の裏返し。残り21試合。レベルアップして、3位から逆転Vのキーマンとなる。【古川真弥】

 [2010年9月9日8時5分

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