<巨人11-6広島>◇11日◇東京ドーム
広島がまたもリリーフの不振で好試合を台なしにした。7回表に2点差を追いついた直後。3番手大島崇行投手(26)が誤算だった。自らの野選で無死一、二塁のピンチを招くと暴投でピンチを拡大し、ラミレスには勝ち越し適時打。阿部に満塁弾を浴びて万事休した。この日は11失点で、チーム防御率も4・95に悪化。セ・リーグ1年目の1950年に5・20を記録して以来となる5点台の投壊危機だ。
悲しすぎる現実が東京ドームに待ち構えていた。阿部の豪快な弾道が右翼上空を舞うと、広島ベンチからはため息だけがもれた。打線が必死に反撃して2点差を追いついた直後の7回裏。ラミレスの右前適時打で勝ち越され、阿部には最悪の満塁弾を浴びた。苦労して同点に持ち込んだはずが一気に5点を奪われた。
今季、開幕から課題だった救援陣を整備できないままシーズン終盤に入った。この日、悪夢は繰り返された。7回は左腕大島投入が裏目に出た。先頭の代打長野に四球。坂本のバントを大島自ら処理して二塁に送球したが、セーフの判定。ドタバタの野選で流れは巨人に傾いた。松本へのバントシフトが奏功して1死一、二塁になった直後に暴投、そして四球…。あとはなすすべなく、巨人の強力布陣に飲み込まれた。
土壇場でベンチワークにも迷いが生じた。ラミレスを打席に迎える際には、大野ヘッド兼投手コーチがマウンドに駆け寄った。野村監督は三塁側ベンチで熟考する。同コーチがベンチに戻る際に杉永球審のもとに向かったが投手交代は認められない。指揮官も「ちょっと迷った」と明かした。
主力の永川勝、シュルツを故障で欠き、台所事情は苦しいまま。この日は11点を奪われ、チーム防御率は4・95に悪化した。大野ヘッド兼投手コーチも「四球絡みで点を取られるケースがとても多い」と嘆く。開幕直後にチーム防御率5点台を記録したことはあったが、このままいけば球団を創設した1950年に記録した5・20以来、60年ぶりに5点台に到達する大ピンチ。野村監督は「残っている人間でやるしかない。頑張ります」と苦渋の表情を浮かべた。【酒井俊作】
[2010年9月12日11時12分
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