<広島5-2ヤクルト>◇21日◇マツダスタジアム

 ついに4番が完全復活じゃ!!

 広島がヤクルトに逆転勝ちし、今季初の5連勝に伸ばした。栗原健太内野手(28)がプロ初の2試合連続2本塁打をマークし、4番打者の本領を発揮した。まずは2点を追う4回に13号ソロ本塁打を右翼ポール際にマーク。同点で迎えた8回には左翼への豪快な14号ソロ弾で勝ち越しに成功した。主砲のひと振りで、本拠地マツダスタジアムでの今季勝ち越しに望みをつないだ

 背番号5の背中からはオーラすら漂っていた。同点で迎えた8回。先頭で打席に入った栗原はゆったりと構える。カウント1-1からの3球目だ。松岡の投じた甘いスライダーに一瞬、間合いを図り、豪快に振り切る。高々と舞い上がった打球は左翼フェンスを軽々と超えた。この日、2発目の14号ソロでヤクルトに引導を渡した。大暴れしても、淡々と振り返った。

 栗原

 (2戦連続2アーチは)記憶にないです。自分のスイングをできていますから。(8回は)完ぺきでしたね。前の回に上野が抑えてくれて、その流れで打席に立つことができました。

 同点で迎えた8回表無死一、三塁の大ピンチを断った同い年のセットアッパーをねぎらったが、まぎれもなく勝利の立役者だ。前日20日横浜戦(横浜)では2打席連続本塁打を放っていた。勢いは止まらない。野村監督も「調子がいいね。雰囲気を変えてくれる。自信に満ちあふれて、チームを引っ張ってくれている」と4番打者をねぎらった。

 4回には回復ぶりを証明する一撃を見舞った。2点を追う展開。由規の外角151キロ速球をさばくと、右翼ポール際に運んだ。「押し込めました。あれだけ速い真っすぐだけど、反応できてきたかな」。右手首をうまく使わないと難しい弾道。収穫たっぷりの1日だった。

 13年連続Bクラスが確定しているチームにはまだ発奮材料が残される。この日で本拠地では28勝33敗。借金5を背負うが7試合を残している。マツダスタジアム移転2年目で初めて年間勝ち越しのチャンスがあるのだ。5連勝中、5本塁打の栗原は言う。「いい流れで来ている。明日も頑張ります。勝ちます!」。先発が踏ん張り、主軸が打つ。カープがシーズン佳境で理想的な戦いを演じている。【酒井俊作】

 [2010年9月22日11時27分

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