<巨人3-1広島>◇7日◇東京ドーム
3冠ゲットだ!
広島前田健太投手(22)が、巨人打線から8個の三振を奪い、今季通算奪三振数を174個とした。同161個のヤクルト村中恭平投手(22)に13個差をつけ、最多奪三振のタイトルをほぼ手中にした。最優秀防御率(2・21)、最多勝(15勝)と合わせ広島初の投手3冠もほぼ確実。3点を奪われ、16勝目こそ逃したが、飛躍した今季は大きな勲章を手に入れた。
狙いに行って、奪い取った。前田健は、3失点で負け投手になり、今季16勝目の逃した悔しさよりも、三振を狙って取った充実感を漂わせた。2回に阿部にソロアーチを浴びるなど、立ち上がりは力みが目立った。「追い込んでからボール球を振らせようと低めに投げましたが、最初は三振が取れずに難しいなと思った」という。
だが、22歳の右腕はすぐにペースをつかんだ。3回脇谷をチェンジアップで空振り三振に仕留めると、4回はラミレスをスライダーで、5回から6回にかけては坂本以下を5者連続で切り、鮮やかにKを並べた。
6日のヤクルト戦に投げることもできた。大野ヘッド兼投手コーチが明かす。「前田健は(前回の対戦で三振4個に終わり)ヤクルトは三振が取りにくい相手というイメージがあったようだ。ライバル(村中)もいる球団だし、当てにくるヤクルトより振ってくる巨人のほうが三振は取りやすいのでは、という考えもあった」。首脳陣の配慮に応え、7回、ラミレスからこの日8個目の三振を奪い、今季通算174個とした。
その直後にピンチを迎え、坂本の左翼ポール際の本塁打がビデオ判定でファウルとなる幸運も生かせず、坂本に四球後、高橋に2点適時打を浴びてこの回限りで降板、今季8敗目を喫した。
それでも、8日の登板が見込まれる村中に13個の差をつけた。最多奪三振のタイトルはほぼ安全圏といえる差だ。「もし逆転されたら?
そのときはお手上げですね」と笑った。
やることはすべてやった。最多奪三振だけでなく、最優秀防御率(2・21)、最多勝(15勝)もリーグ1位がほぼ確定。過去17人(18度)しか達成されていない投手3冠は、広島の歴代投手がだれもなしえなかった記録だ。「全体的には自分の投球じゃない。今季最後の試合だったので、特別なピッチングになりました。でも1年間安定した、しっかりした投球ができた」と振り返った。そのエースを大野ヘッドは「自覚と責任感を持って投げてくれた」とたたえた。【高垣誠】
[2010年10月8日10時44分
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