<フェニックス・リーグ:日本ハム2-4ソフトバンク>12日◇清武

 不屈のCSファイナルステージGOサインだ。10日に右側頭部へ死球を受けたソフトバンク長谷川勇也外野手(25)が12日、みやざきフェニックス・リーグ日本ハム戦(清武)に3番中堅手でフル出場した。5回1死走者なしで右前打を放った長谷川は「ゆったりしたタイミングで打てて良かったです」。うまくとらえたライナー性の当たりに、納得の表情が浮かんだ。

 10日巨人戦で死球を受け、救急車で病院に搬送された。CT検査を受け異常なしと診断されたが、ふらつくこともあり11日のヤクルト戦は欠場。チームが同日、実戦調整を打ち上げる中で秋山監督が長谷川に居残りを命じた。ヤクルト戦でスタメン出場。プレーへの影響がないかを最終確認した。

 首脳陣は死球による恐怖心を危惧(きぐ)していたが、3打数1安打で守備にも不安はなかった。5回に安打で出塁すると盗塁も試みた。結果は失敗だったが「全力で走って影響がどうなのか不安はあったけど、変化はありませんでした」と完全復調を強調。安打を放った3打席目と四球で出た4打席目では内角球に思わずのけぞる場面もあったが「よけてしまったけど、あと2日しかないんで。試合にはもちろん出るつもりでいます」と開幕出場をアピールした。

 外野の軸として不可欠な存在。攻守に精力的な動きで、復帰への不安をかき消した。

 [2010年10月13日11時5分

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