<パCSファイナルステージ:ソフトバンク2-5ロッテ>◇第5戦◇18日◇福岡ヤフードーム

 ロッテの救援陣が踏ん張って、逆転勝ちを呼び込んだ。先発大嶺祐太投手(22)は2回1失点で降板したが、小野晋吾(35)内竜也(25)伊藤義弘(28)ら中継ぎ投手が好投し、9回を小林宏之投手(32)が3者凡退で締めくくった。リーグ優勝したソフトバンクの強力救援陣を上回る活躍で、19日の最終第6戦に先発する成瀬善久投手(25)にバトンを渡した。

 代打李の打球が三塁今江の頭上に上がった瞬間、マウンドの小林宏と遊撃西岡が、両手を天に突き上げた。逆王手を決めた守護神は「集中力、スゴイですね」と、まずは出番を与えてくれた打線に感謝した。昨季まで先発の軸だったが、今季はストッパーに転向。負けられない試合で3者凡退に仕留めた。マウンドではクールな表情だが、「重圧はスゴイ。初めての経験なので、スゴイですよ」と何度もうなずいた。

 打力が注目されるロッテだが、今CSでは救援陣が奮闘している。ポストシーズンの救援陣は、6試合(1試合は完投)28回1/3で被安打18、失点2。防御率は0・64。ファイナルステージだけでは16回1/3、被安打7の1失点。防御率は0・55。その中心が投手リーダーの小林宏。開幕以来、西村監督、西岡、サブロー、フロントのメンバーで月1回集まってチーム向上を図っていた会談に、途中から小林宏も参加。チームの結束を高めてきた。そのリーダーの2セーブ目で、土俵際で踏みとどまった。CSは楽しめたか?

 という質問に小林宏は「楽しいもんじゃない。でも、明日も最後に投げられれば、楽しめるかもしれない」と、リーグ3位から日本シリーズ進出に意欲を見せた。

 守護神までつないだのが、結束力満点の救援陣だ。先発大嶺は2回1失点で降板。「一回りのつもり。想定内」と西本投手コーチが言うように、2番手の小野は1回から準備していた。3回に登板し、6回1死、小久保に安打を許すまで、無失点に抑えた。「今日はブルペンの勝利ですね。向こうは崩れたけど。ウチのブルペンが相手を上回ったということですね」と、ソフトバンク自慢の「SBM」を粉砕し胸を張った。

 3番手の内は、10日西武戦に続くポストシーズン2勝目だ。6回1死一塁で小野からマウンドを譲り受けた。「足が震えてました」と緊張の出番を振り返る。ただ「マウンドで里崎さんや、西岡さんが『置きに行くな。腕を振れ』と言ってくれて、冷静になれた。腕を振ることだけを考えました」。7回まで無失点。打線の援護を呼び込む好救援だった。19日は同級生の成瀬が先発。「同級生ですし、成瀬の後に投げたい気持ちはある。刺激しあう仲というより、どちらかがチームに貢献できればいい」。成瀬の完投でもよし、継投でも結束よし。ロッテ投手陣の充実度は本物だ。【金子航】

 [2010年10月19日9時25分

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