<セCSファイナルステージ:中日2-0巨人>◇第2戦◇21日◇ナゴヤドーム

 巨人打線が好機で打てず、2試合連続の無得点に終わった。中日投手から5安打を放つなど走者は出したが、小笠原道大内野手(36)アレックス・ラミレス外野手(36)阿部慎之助捕手(31)のクリーンアップがそろって無安打。本塁は遠く、鬼門ナゴヤドームでの中日戦の連敗は11に伸びた。

 CS敗退に王手をかけられ、巨人ナインは足早に球場を引き揚げた。うつむき加減の選手が続く中、伊原ヘッドコーチの怒気をはらんだ声が響いた。前夜に続く完封負けに「2試合だけじゃないですよ!

 名古屋では、ずっと打てていない」と貧打を一喝した。

 第1戦はチェンに7回途中まで投げられ、最後は高橋、浅尾、岩瀬の鉄板リレーで逃げ切られた。この日は吉見にやられた。8回途中まで散発5安打。最後は、8回1死から高橋、浅尾の継投でジ・エンド。守護神岩瀬を引っ張り出すことも出来ず、6回2失点の内海を見殺しにした。

 伊原ヘッドコーチの怒りの矛先は、クリーンアップに向けられた。「(中日の)投手が良いのもあるが、特にクリーンアップ。名古屋に来ると、意地とプライドをどこかに置き忘れている」。小笠原、ラミレス、阿部の3人で計12タコを喫した。四球もなかった。前日の計12打数2安打に続くブレーキ。1番脇谷が3安打猛打賞で、欠場した坂本の代役を果たしても、これでは得点は奪えない。

 シーズンから続くナゴヤドームでの連敗は11に伸びた。データでもクリーンアップの状態は深刻だ。連敗した11試合での3~5番の成績は122打数21安打で打率1割7分2厘、3本塁打、5打点。球界屈指のトリオが、なぜか名古屋では徹底的に抑え込まれている。小笠原は「違いは全くない」と苦手意識を否定したが、ラミレスは「相手がプランを持って攻めている」と、中日バッテリーに研究されていることを認めた。

 この日は、凡打の内容も悪かった。打者有利のカウントで打ちながら、左打者の小笠原、阿部は二ゴロや右飛、右打者のラミレスは遊ゴロや左飛と、強引に引っ張ってのアウトが目立った。脇谷の3安打が、すべて逆方向なのとは対照的。もっとも、同様の打撃は3人に限らず、吉見攻略の戦術が徹底されなかった。

 引き分け1つでもCS敗退と追い込まれたが、白旗は上げていない。小笠原は「やるしかない」。ラミレスは「まだ終わっていない」。そして、阿部は「投手が頑張っている。オレらが打って、何とか明日は勝ちたい」と誓った。意地とプライドを懸け、絶対に負けられない戦いに挑む。【古川真弥】

 [2010年10月22日8時54分

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