ソフトバンクと育成契約を結んだドミニカ共和国出身のファン・デレオン投手(30=パナマリーグ・メトロ)が12日、決意の早期来日を果たした。「1日でも早く日本の野球やホークスに慣れて、精いっぱいやりたい」。長旅の疲れも見せず、笑顔で抱負を語った。

 球団関係者によると、新入団選手がこの時期の練習に参加するのは異例。「もっと大きなところで野球をしたかった。日本でプレーできる機会をもらったので育成でもいいから来た」。実はもっと早い来日を希望したが、ビザの取得が遅れた。1日でも早く成功をつかみたいという意思の表れ。「育成から支配下登録されて家族を早く呼びたい」。夫人と2人の子供をドミニカ共和国に残し、昇格するまでは単身を貫く。

 武器は落差が大きいスライダーとカーブ。最速150キロの直球とのコンビネーションを武器に三振を取れるのが魅力だ。13日から宮崎秋季キャンプに参加。「チームに必要とされることは何でもやる」。ジャパニーズ・ドリームをつかもうと目を輝かせた。

 [2010年11月13日10時59分

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