ロッテのエース成瀬善久投手(25)が7日、今キャンプ最多の234球を投げた。フリー打撃初登板。まずは球場のマウンドで108球を投げ終わると、そのままブルペンに直行。「思ったよりもいい球があったからね。せっかくだから200球を超えてみようと思った」と志願のおかわり登板で、さらに126球を追加した。

 フリー打撃では安打性の打球を16本に抑えたが、ややスライダーの制球に苦しんだ。「もともとが滑らせるボールだからね。腕の振りが緩かったりすると、球が抜けてしまう」。滑りやすいとされる統一球に、まだ対応しきれない面があった。

 その中でも、納得できる球はあった。ブルペン直行は、忘れる前にその感覚を体に染みこませたかったから。「よかったときの腕の振り方を思い出した。(統一球への対応は)もうちょっとのところまできていると思う」。ぞろ目の222球で切り上げる予定だったが、気がつけば12球のオーバー。合計234球の熱投だった。

 [2011年2月8日10時26分

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