<オリックス0-3西武>◇29日◇京セラドーム大阪

 猛打を振るってきたオリックス打線の勢いが止められた。5月5日日本ハム戦以来、約2カ月、36試合ぶりの完封負け。対西口には09年から5連敗に岡田彰布監督(53)は「低めにビシバシときとったわけやない。変化球が高めに浮いたのを打ち上げとった。あの球を辛抱できとったら」と歯ぎしり。5割に逆戻りだ。この日は5番にバルディリスを上げ、前日移籍後初打席の代打で適時打を放った坪井を初めて7番で先発起用したが、ともに無安打に終わった。交流戦はほぼ不動の打線で大勝ちできたが、日替わりでやりくりする難しさが浮き彫りになる敗戦でもあった。

 今日30日の相手先発は菊池だ。正田打撃コーチは「負けを引きずっても仕方ない。雄星をどうやって攻略するかを考える」と前を向いた。9回に代打安打した41歳の田口を先発に戻し、20歳の左腕撃ちの旗頭にすることが濃厚。気合を入れ直して連敗阻止に挑む。【松井清員】