<ロッテ5-2ソフトバンク>◇22日◇QVCマリン
ソフトバンクの主将小久保裕紀内野手(40)が悲壮な覚悟で悲願CS制覇に挑む。レギュラーシーズン最終戦のロッテ戦(QVCマリン)を終え、言い切った。
「いやあ(首が)痛いわ。大丈夫かいな。最後交代したから、まだよかったが、痛かった。これで行ってあかんかったら、あかんかったで、しゃーない。腹くくって、いけるところまで行く」
プロ18年目の今季は死球によって2度の骨折を味わった。持病の首痛にも頻繁に襲われた。この日も首に痛みが走るなど、CSスタメン出場には不安が残る。それでもCS、日本シリーズでは途中離脱も辞さない覚悟を決めた。
この日は先発復帰2試合目。4回2死一、二塁でロッテ唐川から左前適時打を放ってみせた。通算2000安打へ残り38安打で、来季大記録への歩みをスタートさせることになった。
「今年は記憶に残るシーズンだった」
40歳を迎えたシーズン。CS制覇、日本一という最高の記憶を刻んでみせる。【松井周治】