オリックスがユニホームで「西本イズム」を継承する。阪急、近鉄などで監督を務め、25日に心不全のため91歳で死去した西本幸雄(にしもと・ゆきお)氏の通夜が営まれた28日、オリックス球団幹部は「両球団の歴史を引き継ぐ球団として復刻ユニホームは今年限りでやめることはなく、今後も考えていく」と明言した。

 今季は主催ゲームで初めて両球団の復刻ユニホームを着用。特に近鉄バージョンは74年に就任した西本監督が打ち出した「燃える野球」に合わせて、有名な猛牛マークではなく、炎のマークを左袖につけた貴重な初代西本モデルだった。

 赤と白の、襟ぐりから袖下にかけて斜めに切り替え線の入ったラグラン袖は当時斬新で、77年まで使われた。79年の初優勝にいたるまでの源流を象徴するユニホームだけに、名将に敬意を払って今後の継続使用を検討していく。