「祐」が「佑」に挑戦状だ!

 広島ドラフト1位の野村祐輔投手(22=明大)が1月31日、日本ハム斎藤佑樹投手(23)に対抗心を燃やした。前日30日の卒業試験を受けたため、東京から空路で沖縄入り。日本ハムナインと同便になり、出発前に斎藤とあいさつを交わした。野村は「球場では先輩後輩は関係ない。負けたくない」と宣言。熱い気持ちを持って、初のキャンプに挑む。

 プロの世界へ飛び込む前に、偶然は起こった。前日30日に卒業試験を受けた野村は、東京から沖縄に飛んだ。くしくも、飛行機は日本ハムのチーム便。羽田空港のロビーで、東京6大学でしのぎを削った斎藤に遭遇し、あいさつを交わしていた。身近に感じていた先輩も「テレビで見ている感じでした」と1年ですっかりプロのオーラをまとっていたという。野村の負けず嫌いに火が付いた。

 「(1年目は)ケガをされたのに、最後までローテーションを守られていた。負けたくない。プロに入って球場に入れば、先輩、後輩は関係ない。いつか戦ってみたいと思います」

 学生時代はスター街道を駆け抜けた2人に縁はある。高校時代は斎藤は全国制覇、野村は準優勝。大学では過去に7人しか成し遂げていない30勝&300奪三振をともに達成した。世界大学選手権でもともに日の丸を背負った。ライバルとして、ときにチームメートとしてしのぎを削ってきた特別な存在だ。

 大学時代は先発同士で4度の投げ合いを演じ、1勝3敗と負け越している。負けっ放しではいられない。ひと足先にプロの世界に飛び込んだ斎藤は、注目を集める中で1年目に6勝。先輩が取れなかった新人王を獲得するためには、最低ラインの目標になる。

 「基礎体力をしっかりつけて、ケガなく1カ月やりたい。飛ばしすぎないように、焦らずやりたい」

 戦いの舞台に立つためにも、ケガが最大の敵。プロで戦う土台を固め、交流戦での「初対決」を心待ちにする。【鎌田真一郎】