右肩痛からの復活を目指す阪神金本知憲外野手(43)が異例のスピード仕上げを行う。山脇光治守備走塁総合コーチ(49)が1月31日、「第1クールから屋外ノックをやるし、第2クールからはシートノックに入ると、彼の方からあった。よっぽど調子がいいんだろう」と明かした。昨年は第2クールまで別メニューだったが、今年は序盤から全体練習をこなせる見通しだ。

 金本がいつから守れるのか。守りの野球を目指す和田阪神にとって大きな懸念だったが、はっきりと明るい展望が見えた。特に送球を伴うシートノックに序盤から入れる意味は大きい。当然、実戦登場も早まりそうだ。

 「状態からすれば、打席に立つのは、例年よりは早いと思いますよ」。山脇コーチが話すように、本人サイドからは首脳陣を安心させる報告が入っている。

 自主トレの段階から全盛時と同じ重量のバーベルを上げるなど、ハイペース調整を続けてきた。鉄人の歩みはキャンプインしてからも鈍りそうにない。【鈴木忠平】