ハヤタ、モテキ到来!?

 阪神の沖縄・宜野座1軍キャンプが1日、スタートした。ドラフト1位伊藤隼太外野手(22=慶大)は、和田監督、関川外野守備走塁コーチ、片岡打撃コーチら首脳陣から英才教育の嵐。緊張の初日を終えた即戦力ルーキーは、ちょっぴりお疲れ気味?

 だが、これも期待の表れだ。

 初日からいきなり英才教育の嵐だった。期待と不安いっぱいのキャンプイン。期待の即戦力ルーキーに注がれる首脳陣の熱視線が期待の証しだ。伊藤隼にとって、全てが新鮮で発見の連続だった。

 伊藤隼

 今まで大学まで野球をやっていたけど、それでも学んでいないことだった。振り返ってしっかりメモして、また同じことを言われないように復習していきたい。1日目にしては収穫が大きかった。

 キャッチボールを始めた伊藤隼に、関川外野守備走塁コーチが近づいた。さらに、シートノックと外野守備練習を終えると、再び関川コーチが身ぶり手ぶりを交えて助言。守備練習で足が絡まるなど緊張でガチガチだったルーキーに、メスを入れた。

 関川コーチ

 (キャッチボールの時)投げる体勢で捕ってたからね。正面で入ってきたらステップできるから。テーマができていなかった。捕ってからステップをしっかりやろうと言ったのに、バラバラだった。

 それだけじゃない。屋外フリー打撃を始めると、今度は和田監督、片岡打撃コーチが熱視線を送った。82スイングで柵越え0本。打撃ケージを出るや否や、指揮官に呼び止められて約5分間の熱い言葉。続いて片岡打撃コーチからもアドバイスを送られた。

 片岡コーチ

 バットをしならせて使うということだけは意識してもらいたいことだから言った。

 英才教育は一日中続いた。走塁練習、特守でも関川コーチがつきっきりで指導。伊藤隼からも「チームとしてどういうことをやっているか」を熱心に質問した。「上体の力を抜いて、下から動けるように」という教えが一番の収穫だったという。午前9時の球場入りから午後6時10分に球場を離れるまで約9時間。充実の初日。ルーキーらしからぬずぶとさを持ち合わせる伊藤隼も、さすがにお疲れだったようだ。

 伊藤隼

 疲れました。精神的なものが大きいですね。わからないことだらけで、緊張しながら1日が終わった。自分が何をしていいかよくわからなかったので…。

 ハヤタの挑戦は始まったばかり。1カ月、南国で泥にまみれ、開幕スタメンを奪いにいく。【岡本亜貴子】