日本ハム栗山英樹監督(50)が、究極のファンサービスを展開した。沖縄・名護キャンプの2日、練習終了後、観客の質問に答える記者会見ならぬ“ファン会見”を実施。「正捕手は誰ですか?」などの厳しい質問にもにこやかに応じ、直接顔を向き合わせて言葉を交わし合った。今日3日以降も、継続的に行っていく考えだ。
冷たい雨が降る中、サインを求めて待っていたファンへ、うれしいサプライズ企画が用意された。栗山監督は、練習を終えてホテルへと引き上げる途中、突如切り出した。「毎日5つの質問に答えることにします。何か聞きたいことある人いますか?」。記者会見ならぬ“ファン会見”。指揮官と直接言葉を交わせる機会が訪れ、居合わせたファンは色めき立った。
ずっとあたためていたプランだった。「ファンの存在があって、プロ野球が成り立っている」と話す栗山監督は今オフ、キャンプ期間中にも、サイン会などファンとのコミュニケーションを積極的に取っていく考えを披露してきた。だが、キャンプ初日だった前日1日は、選手への指導、ミーティング、関係者との懇談会など、朝から晩まで多忙な1日を過ごし、実現できなかった。「言っていたことができなかった。それはすごく嫌だったんだよね」。自身もペースをつかみ始めたこの日、満を持して決行した。
喜びにあふれるファンの表情は予想通りだったが、展開は予想外だった。「1番打者は誰ですか?」「正捕手は誰ですか?」「監督は優しすぎるようなイメージがありますが、選手にきつく言えますか?」など、答えに窮するような際どい質問が続いた。これには栗山監督も、“本物”の記者会見を終えたばかりだっただけに「リラックスして答えようと思ってたら、すごい質問だったね」と苦笑いした。
それでも、捕手の質問に対しては「みなさんは誰がいい?
」と切り出し、「ツルちゃん(鶴岡)」「大野」と声が飛ぶ中、「こうします…ということは言えないけど、意向は伺っておきます」とニッコリ。嫌な顔せず、それぞれの質問にていねいに答えていった。
顔と顔を向き合わせて会話できる究極のファンサービスは、今後も継続していく方針。「試合が始まったらなかなかできないからね。(応援してくれるファンへ)少しでも恩返しできればいい」。斎藤、中田ら人気選手見学に加え、またひとつ日本ハム名護キャンプの目玉が誕生した。【本間翼】<この日の5つの質問>
-1番打者は誰ですか
栗山
(田中)賢介もいいし(陽)岱鋼もいいよね。賢介も1番打ちたいっていう気持ちもあるみたいだし、その辺は考えながら前に進んでいきたいです。
-7番打者は誰ですか
栗山
それは前を打つ打者によって決まってくるのでね。そこは気にしないでください。
-正捕手は誰ですか
栗山
みなさんは誰がいいですか?
こうします…ということは言えないけど、意向は伺っておきます。
-監督は優しすぎるようなイメージがありますが、選手にきつく言えますか
栗山
そこはきつくなると思います。態度ではなく言葉にしなくても、選手は試合に出られないことがきついと思うはずだから。必要な厳しさだけは持っていきたいです。
-増井の起用法は
栗山
貴重な戦力ですけど、長い間後ろ(救援)をやっていると肩、ひじにも負担がかかる。そういうことも考えてやっていきたいです。



