日本ハム栗山英樹監督(50)の「佑ちゃん口撃」がエスカレートした。第1クール最終日の5日、昨季の公式戦を含めてもプロ入り最多となる128球の投げ込みを敢行した斎藤佑樹投手(23)に「全然でしょ、まだまだ。今年、やらないといけないことを考えれば、まだちょっと…。今年は何点取られても代えない。それくらいの気持ちでいるから」と、突き上げた。
当の斎藤は熱投で締めくくり「絶好調です。いい感じです。思っていた感じで、出来たと思います」と、満足そうに振り返った。しかし“口撃”はプレースタイルにまで波及した。試合中も含め、ポーカーフェースが特長のひとつでもあったが、「喜怒哀楽を、はっきりと出してほしい。野球人らしく、自分らしくしてほしい」と熱い口調で説いた。自らはスポーツキャスター時代に大きなジェスチャーを交えることを活用し、思いや意図を第三者へと伝えてきただけに、物足りないようだ。
もちろん、大きな期待を寄せているからこその苦言ラッシュだ。この日も含め、固有名詞を挙げて選手を批評することが少ないのが「栗山カラー」だが、キャンプ初日も含め、斎藤だけには目の色を変える。1年目の昨季は6勝6敗と及第点だが、19試合登板で1試合平均6イニング未満。先発投手としては内容不足だった斎藤も自覚している具体的な急所まで、チクリと刺した。「とにかくイニング数を投げてほしい」。この“佑ちゃん責め”の収束が、正真正銘のブレーク到来の予兆になる。【高山通史】



