ハヤタ、変身!

 阪神ドラフト1位伊藤隼太外野手(22=慶大)が7日、屋外での打撃練習で新フォームに挑戦した。始動時に鳥谷敬内野手(30)のようにグリップをへそ付近まで下げ、タイミングを取りやすいよう試行錯誤。フリー打撃では44スイングで安打性16本、柵越え1本。中堅から右翼方向へ鋭い打球を連発した。

 伊藤隼

 練習の一環として、タイミングの取り方、トップへのもって行き方を試している段階。ゆっくりトップの形に入って間を作る練習です。

 片岡コーチ

 変えていかないと、プロのボールにはきついと話した。日に日によくなってきてる。一番強くボールがたたける場所を探している。

 フリー打撃に加え、1時間のロングティーで340スイングした後、プロ初の特打も行った。99スイングで安打性29本、柵越え3本。この日だけで柵越えは4発。第1クールの2発をあっさり更新した。ロングティーを行った理由について、片岡コーチは「遠くへ飛ばそうとするとしっかり距離を取ってとなってくる。段階を踏んでしっかりスイングできるように」と説明した。

 キャンプ休日だった前日6日に和田豊監督(49)が「良くはなっているけど、まだ本来の彼らしさが出ていない。いつ本領を発揮するか」と予告していたとおり、“別人”に変身。第1クールは緊張でガチガチだったが、金本や鳥谷らの打撃を観察し、肌で感じたことが収穫だった。

 伊藤隼

 プロであれだけ実績を残してる方々なので、勉強になります。自分に今足りないものを重点的に見て差を痛感しています。

 第1クールの個別練習は守備が中心だったが、第2クールからは打撃練習への比重が高くなる見込み。即戦力ルーキーは、日々進化を求めていく。【岡本亜貴子】