いきなりマルチ打!

 阪神ドラフト1位伊藤隼太外野手(22=慶大)が8日、沖縄・宜野座キャンプで行われたシート打撃で“プロ初安打”をマークした。若竹、二神からともに中前にクリーンヒット。第1クールは緊張でガチガチだったが、第2クールは元気いっぱい。“大学NO・1スラッガー”が本領発揮だ!

 快音を残した打球が、中堅やや左の芝生に弾む。南国とは思えない気温12度の寒さ。キャンプ初の実戦形式練習となったシート打撃で、伊藤隼が若竹と対戦した第2打席だった。6球目の真ん中外角寄りの直球をしっかりミート。クリーンヒットで“プロ初安打”をマークした。

 09年ドラ1右腕二神と対戦した第3打席でも、2ボール2ストライクからの5球目、外角寄りの直球を鮮やかにセンター返し。一塁走者の鳥谷が三塁を狙う間に、二塁を陥れる好走塁を見せた。初実戦で高い対応力を発揮。3打数2安打。マルチ安打の好スタートだ。

 伊藤隼

 今やっていることを試そうと思った。結果を気にしないようにと思っていたけど、打てないより打てた方がいいので、気持ちが楽になりました。ライナー性の打球で、いい感じでとらえられた。打球もスイングも自分の頭の中で考えているものに近づいている。まだまだ練習ですね。

 ホッとした表情で振り返り、第1クールではほとんど見られなかった笑顔がはじけた。和田監督も上々デビューを高評価した。

 和田監督

 外角寄りのボールに素直にバットが出た。実戦になると、ああいうものが出てくるバッターというのが分かっただけでも収穫だ。最初の実戦形式で結果を残せるのは、非凡なものがある。今日はたまたまじゃなく、打つべくして打ったヒットだ。

 第2クール初日の前日7日から、始動時のグリップの位置を胸付近まで下げる新フォームに挑戦。試行錯誤している段階で結果を残すのは、さすがの一言だ。

 伊藤隼

 間の取り方、トップの形を作る部分は、シート(打撃)ではできていないけど、打撃練習ではよくなっている。

 緊張から本来の力を発揮できず、苦戦していたハヤタはもういない。慶大時代に“大学NO・1スラッガー”と呼ばれた実力を徐々に証明。ひとつずつ確実に結果を積み重ねていく。即戦力ルーキーは、外野サバイバルで1歩も引くつもりはない。【岡本亜貴子】