ロッテにも時代の最先端を行く選手が登場した?

 レギュラー獲得に挑む清田育宏外野手(25)が9日、ソフトボールでのティー打撃練習を敢行した。異種競技の公式球は約190グラム。約145グラムの統一球より重いボールだ。それをバックネットに向かって、スピンをかけるようにこすり上げて打ち続けた。

 8日の日本ハム大嶋の衝撃映像もチェック済み。「いい打ち方をしている。ソフトボールからすれば、野球のボールを飛ばすのは簡単なんですね」。統一球も飛ばないが、それより重い球を飛ばすことを考えれば意識も楽。野球歴では大先輩の清田も大嶋に感化されて取り入れた…かと言えば違う。

 実は昨年の自主トレで大松の発案で取り組み、前日も行っていた。「手だけで打っては飛ばない。どうやったら飛ぶか感触がつかめる。打ち上げているのはドライブする打球ではなく(中日)和田さんのようなスピンをかけて上に上がる打球を打ちたいから」。しかも使用しているのは超重量バット。社会人時代から親交のある巨人長野から1・5キロのマスコットバットをもらった。今までより500グラムも重く「振る力をつけるため、わざと力を入れて振っている」とマン振りを意識している。

 初実戦となる11日の紅白戦はちょうど26歳の誕生日。東洋大の後輩でドラフト1位左腕、藤岡貴裕(22)も登板予定だ。「この間、ご飯を食べに行った時に『今年1回は一緒にお立ち台に乗ろうな』と言った」。心優しいキヨが白球をはるかかなたへ飛ばす。【広重竜太郎】