開幕戦から「熱くなれ!」-。阪神が歌手・大黒摩季(42)を開幕戦(3月30日、DeNA戦、京セラドーム大阪)の始球式の有力候補に挙げていることが10日、分かった。和田豊新監督(49)が掲げた「熱くなれ」というスローガンが大黒のヒット曲「熱くなれ」のタイトルと一致。昨年12月には大黒本人から激励のメッセージが届いた縁がある。

 「候補の1人であることは間違いない。そうなれば一番いい。ただ、今は療養中ということだから、体調が回復されているのかどうか。それ次第でしょう」。球団関係者は始球式を依頼することについて、現在、療養中の子宮疾患から回復することを前提としながらも有力候補で考えていることを認めた。

 「熱くなれ」というフレーズが結びつけた縁は、今後も続きそうだ。昨年12月、新スローガンを知った大黒から和田監督に直筆サインが送られ、球団には以下のエールが届いた。

 「このたび『熱くなれ』という言葉が阪神タイガースのスローガンに選ばれたということで、伝統あるチームの歴史の1ページに私の歌声もつづられるようで、ときめくとともに、心から光栄に思います。(中略)タイガースとともにまた理想の自分に向かってまい進したいと思います」

 現在、キャンプ中の宜野座球場には連日大黒の「熱くなれ」がBGMで流れている。テーマソングとしてファンの間でも定着しつつある。大黒は日本ハムのファンとして知られているが“勝利の女神”が開幕マウンドに立つことができれば初陣の和田阪神にとって心強い限りだ。