エノキはG倒スタートだ!

 阪神榎田大樹投手(25)が17日、沖縄・宜野座球場でシート打撃に登板し、打者11人を2安打に抑えた。12年初実戦は19日のオープン戦・巨人戦となることが決定的。今季もセットアッパー就任が濃厚な男が、いよいよ本格的に2年目の歩みをスタートさせる。

 「今日はシート打撃というより、ケース打撃でしたね。野手の練習という感じでした。自分としては、変化球があまり良くなかった。自分のやりたいことが出来たわけじゃなかったので、ブルペンで投げさせてもらいました」

 榎田は苦笑いで振り返った。シート打撃では直球にスライダー、スクリューなどを交えて34球を投じたが、その状況は先頭浅井以外はすべて走者つき。攻撃陣が犠打、エンドラン、スクイズなども練習するため、無死二塁や1死一、三塁といったケースで投手役を務める形となった。そこで、すぐさまブルペンで30球。妥協せず、納得の1日を終えた。

 次のステップは初実戦。シート打撃から中1日で19日巨人戦に登板し、1イニングを投げる見込みだ。この日シート打撃を視察した巨人森中スコアラーは「今が悪くても、3月には上がってくるはず。そっちの方が嫌」と2年目左腕を警戒。宿敵の注目を浴びながら、12年初マウンドを踏む。【佐井陽介】