<オープン戦:巨人1-0阪神>◇19日◇沖縄セルラー那覇

 ムッ!

 阪神和田豊監督(49)が若虎に苦言を呈した。宿敵巨人との12年初戦は3安打完封負け。自身にとっても、対外試合は初黒星だ。城島健司捕手(35)や金本知憲外野手(43)の出場以外は、野手に見るべき点は少なかった。もどかしい思いが言葉に表れた。

 和田監督

 今日は若い選手がよそ行きだった。今までの3試合とは客が違うし、巨人戦ということでレギュラーが入って、そのペースでやってしまった。

 前日18日のオリックス戦は若手主体の布陣で、17安打18得点と打ちまくった。「若虎祭」が一転、チーン…。1万6264人と観客が集まり、オープン戦とはいえ巨人戦の独特な雰囲気に若手は完全に飲まれていた。試合後のミーティングでは、若手に厳しい言葉を投げかけた模様だ。

 和田監督

 ほとんどスイングをさせてもらえなかったし、見逃し三振も多い。甲子園は5万人の中でプレーする。声を出すにしても遠慮がち。チーム内競争がある。アピールしないと、勝てない。

 外野を争う中谷将大捕手(19)や俊介外野手(24)はともに3打数ノーヒット。無条件にチャンスをもらえるこの時期に、フレッシュな姿を見せなければ、レギュラーとの差はいつまでも埋まらない。

 和田監督

 タイガースファンは楽しみにしていただろうが、オープン戦でも負けたら悔しい。打つのを待っていたら点は取れない。1点を取る野球を徹底していきたい。

 初めて味わう敗戦の苦さも加わって、和田監督の表情は晴れなかった。【田口真一郎】