出まくる!

 捕りまくる!

 一塁手に挑戦している阪神城島健司捕手(35)が6日ソフトバンク戦(福岡ヤフードーム)以降、すべてのオープン戦へ出場志願した。城島は2日、甲子園に隣接する屋内練習場で汗を流した。打撃練習以外に、一塁でのノックも欠かさなかった。捕手を一時凍結しての一塁挑戦。開幕までに少しでも多くの打球を受けたい。慣れないポジションで再起をかける思いが、出場志願へと結びついた。

 「明日、明後日は(チーム)方針もあって行かないけど、出られる試合は全部出たい。打ち込み?

 それはキャンプでやること。試合の球を見ないと」

 きょう3日からのオリックス戦には同行しないが、6日から開幕までの17試合はすべてに同行し、出場したい意向を示した。「開幕して1球目で、どえらいのが飛んできたらどうするんですか?

 そんな運のない男にはなりたくない」。城島節で周囲を笑わせたが、すでに本人の頭の中には開幕一塁を守っているイメージもあるようだ。守備面での不安を少しでもなくすために実戦での場数が必要だという。

 沖縄では実戦5試合に出場して、打撃の仕上がりぶりを証明した。通常、主力選手は試合を選んで同行するものだが、そんな特権も返上した。開幕スタメンをかけたブラゼルとのポジション争い。試合に出まくる。打球を捕って、捕って、捕りまくる。あと1カ月、城島はやるべきことを明確にしている。【鈴木忠平】