<オープン戦:楽天3-4DeNA>◇4日◇長崎

 星野さん大丈夫?

 楽天の抱える課題が浮き彫りになった。昨季セ・リーグ最下位のDeNA相手に2試合連続で1点差負け。先発塩見貴洋投手(23)が3回まで好投しながら、4回に味方の2失策をきっかけに逆転された。打線は犠打失敗や強引な打撃が目立った。星野仙一監督(65)はオープン戦といえど全勝することを目標に掲げたが、いまだ白星無しの3連敗となった。

 2文字に星野監督のいら立ちが詰まっていた。敗戦後の会見。報道陣が「先発の塩見投手ですが」と切り出した瞬間だった。「ダメ!」。球場ロビーに設けられた即席の会見場は凍り付いた。質問者をたじろがせ、すぐに次の質問に移らせる迫力があった。

 塩見は3回まで無安打。1-0の4回に暗転した。DeNA先頭渡辺直の遊ゴロを松井がファンブル。一、三塁ではラミレスの三ゴロを岩村が一塁悪送球。いっぺんに2人かえり逆転された。さらに安打を重ねられ計4失点。ビッグイニングを許して降板では、後味が悪すぎた。

 監督は投手陣を集め、厳しく指摘した。「ファインプレーしてもらうこともある。粘らなくてはいけない」。ミスは起きる。2点まではしょうがない。だが3点、4点と失った。怒りを過ぎると、寂しさがやって来た。「去年もエラーが出ると失点。なかなか直らん体質だなあ。だからダメなんだ」とぼやいた。「田中に続く男」と期待するだけに、踏ん張れない弱さが目についた。

 打線にも不満があった。2-4の5回無死一、二塁で、聖沢がセーフティーを2度続け失敗した。6回1死一塁では、西村が初球を引っ張り三ゴロ併殺。「ホームラン打者でもないのに強引に打って併殺か」とあきれた。まだ3月序盤。エンドラン、右打ちなど「勝つ作戦は採っていない」。各打者が役割をどう理解し、どう打つか。そこを見たいが「うちに一番足りないところ」と切り捨てた。

 最後は闘争心への不満だ。「日本人の4番を」と期待含みで起用してきた牧田を3番に下げた。本人が気後れしたからだ。「自分で放棄している。気楽なところでやりたいのか。俺なら喜んで立つのに」と首をかしげた。

 星野監督は「個々の勝負にこだわる姿勢を見る」と「オープン戦全勝」を目標とした。それが1点差の連敗で3連敗。昨秋から猛練習を積む。結果はすぐ出ないとしても、内容に「サインは出していない。それでも、勝て!」と再び強い口調だった。単に打った、抑えた、勝った、負けた、ではない。細かいプロセスをこなさないと、成長は証明されない。【古川真弥】