“桑田氏の金言”で生き抜く!

 阪神ドラフト1位伊藤隼太外野手(22=慶大)が5日、都内で行われたNPB新人選手研修会に参加した。「先輩プロ野球選手からプロ野球の後輩へ」と題した講義では、講師役の元巨人の桑田真澄氏(43)からプロで生き抜くための訓示を受けた。

 桑田氏は<1>スポーツマンシップ<2>サイエンス<3>バランス<4>リスペクトの4点を掲げ、野球道を示した。伊藤隼はノートにメモを取りながら、頭にたたき込んだ。

 伊藤隼

 スポーツマンシップの話が印象に残っています。プロ野球選手である前に、一社会人と言われていたので、全くその通りだと思うし、大事にしていきたいですね。

 さらに桑田氏は後輩たちに向けて金言を授けた。「5年以内にレギュラーを取らないといけない。プロは早くレギュラーを取らないとクビになる」。高卒選手なら5年の猶予が与えられるが、大卒ドラ1で即戦力と期待される伊藤隼は、5年後のレギュラーを目指せばいいわけではない。ルーキーとはいえ、開幕スタメン奪取が期待される立場にある。

 中堅のレギュラー取りへ、実戦でのアピール不足は否めない。今日6日のソフトバンク戦からは主力も出場し、伊藤隼の出場機会は減る。少ないチャンスで着実にアピールを重ねたい。

 伊藤隼

 周りはそう(打てないと)言うかもしれないですけど、それに一喜一憂せず、開幕1軍という目標があるので、そこに向けて自分のやることをしっかりやっていきたい。

 この日、集まったルーキーたちの出世争いにも負けられない。桑田氏の金言を心に留め、サクセスストーリーを切り開く。【岡本亜貴子】