<練習試合:楽天2-3西武>◇6日◇ほっともっと神戸

 楽天上園啓史投手(27)が西武との練習試合に先発。2試合連続の好投で先発ローテーション入りを猛アピールした。4回で5安打を浴びながら粘りの投球で無失点。「とにかく結果が欲しかったので、ゼロで終わったことだけはよかったと思います」と2月22日の古巣阪神との練習試合(3回無失点)に続き、安定感を見せた。

 直球は130キロ台後半も、100キロ台の緩いカーブで緩急をつけ、タイミングをずらして打たせてとった。西武打線を封じたが「変化球の制球と3者凡退で終われなかったことが課題ですね」と、反省も忘れなかった。2回と4回は2死までこぎつけながら安打を許し、「先発はリズムを作らないといけないので」と笑顔は見せず。星野監督も「ぜいたくを言えば、3人で終われるところを終わってない。ゼロに抑えたことは本人にとってもよかったんじゃないか」と評した。

 田中、塩見以外の先発枠は今後も争いが続く。古巣阪神でともに戦ったベテラン下柳も、3日のDeNA戦で2回無失点と好投した。それでも「自分のやれることをやるだけです」。周りに流されることなく、突き進んでいくことを誓った。【斎藤庸裕】