<オープン戦:ソフトバンク1-0阪神>◇7日◇福岡ヤフードーム
ヒットパレードの幕開けだ。3番右翼で出場した阪神マット・マートン外野手(30)が、12年初のマルチ安打を決めた。
豪腕ペニーから内角147キロが繰り出される。マートンは詰まった。詰まったが、タダでは終わらない。しぶとく二遊間を抜き、チーム初安打を記録。最多安打の日本記録保持者として、メジャー119勝右腕の先輩に洗礼を浴びせた。
マートン
打ったと言っても、彼はまだキャンプをやっているところだろうからね。
冷静に振り返ったが、状態は上がっている。ペニーは06年にメジャー球宴で先発を務めた本格派。「彼がドジャースにいた05年は間違いなく対戦したね」。かつては格上だった男から中前打。初回2死、1ボール2ストライクと追い込まれながらの安打に価値がある。4回は先頭で左腕ピントから右翼線二塁打。新助っ人2投手からの安打は、努力のたまものだ。
試合前、珍しい光景があった。通常のフリー打撃を終えても、ベンチ裏に戻らない。バックネット下の窓ガラスを鏡に見立て、素振りの連続。それでも納得できなかったのか、再びスタンドティー打撃まで開始した。最後は和田監督と打撃論議。約40分もの間、「おかわり練習」に励んだ。
マートン
昨日のゲームでは良かったんだけど、今日の練習でしっくりきてなくてね。状態は良くなってきたけど、毎日同じ調子を続けないとね。常に良い状態を続けたい。
前日6日は3打数1安打。にもかかわらず貪欲に向上を図る。「練習の虫」マートンは12年も、マートンのままだ。【佐井陽介】



