<オープン戦:オリックス0-10中日>◇10日◇京セラドーム大阪
4番確定弾だ!
中日山崎武司内野手(43)が10日、オリックスとのオープン戦(京セラドーム大阪)に「4番一塁」で出場し、オープン戦トップタイとなる2号2ランを放った。東日本大震災から1年。「開幕4番」を引き寄せたプロ26年目は、昨季まで所属した楽天の本拠地仙台に交流戦で凱旋(がいせん)し、スタメン出場でファンに感謝の気持ちを伝えることを宣言した。
背番号7が鮮やかなアーチを描いた。1回2死一塁。山崎は、1ボールからオリックス中山の直球に反応した。右肘をコンパクトにたたみ内角球に力を加えた。ドームの天井をなめるように舞い上がった打球は、衝撃音とともに左翼スタンドに着弾。2月25日ロッテ戦(北谷)に次ぐオープン戦2号2ランとなった。
山崎
最近感じが悪かったからキャンプのことを思い出して真っすぐに振りまけないように、と。久々にいい当たり。高木監督の前で打てなかったので次は監督の前で打たないとね。
3回に左翼線に二塁打を放ち、マルチ安打と開幕4番にふさわしい活躍。日本代表ヘッドコーチを務めるため不在だった高木監督も、結果を伝え聞き「現時点では山崎だろうね。追い込まれても右へミートできる。そのあたりの技術はブランコとは全然違う」と明言した。
大震災から1年。昨年まで東北で暮らしていた男には特別な思いがあった。地震が起こった瞬間は調整のため2軍教育リーグに参加し、埼玉・戸田でヤクルトと試合をしていた。震災後は避難所を訪問し、復興の義援金を集めたりと奔走した。古巣に復帰してからも名古屋で復興イベントに参加するなど、いつも胸に被災地への思いがある。
山崎
あっという間の1年だった。1年たってユニホームを着ているということは本当に幸せ。(楽天との)交流戦で元気な姿をスタメンで見せることが1つの目標。それが僕の励みにもなっている。
開幕戦で4番なら43歳4カ月となり、10年に阪神金本が記録した41歳11カ月のセ・リーグ最年長記録を上回る。自身18年連続の開幕スタメンもかかる。キャンプからアピールを続けてきた「おじさんの星」はたくさんの希望を背負っている。【桝井聡】




