<オープン戦:中日3-4日本ハム>◇13日◇岐阜
アベレージヒッターに様変わり!?
日本ハム中田翔内野手(22)が13日、中日戦で4打数2安打2打点と活躍し、東日本大震災復興支援試合を含め4試合連続の複数安打を記録した。2本の安打とも低めの難しいボールを右翼線に運ぶ技ありの一打で、首脳陣も高く評価した。オープン戦打率は、12球団2位の4割8分と高い数字をキープしている。
特大弾だけが魅力じゃない。中田がテクニックで2安打を放った。「状態がいいので、あのコースのボールもヒットにできると思う。下半身が粘れている。今日はよかった。打率?
それは意識していない」と話したが、オープン戦打率はロッテ根元に次ぐ12球団2位の4割8分。“首位打者取り”も射程圏に入っている。
成長の証しだった。1回1死一、二塁、5回1死三塁の場面で放った2本の安打は、それぞれ中日朝倉、伊藤の低め直球にバットを合わせ、右翼へ運んだもの。どちらも得点圏に走者をおいての打席で、4番打者としての責任も果たした。栗山監督が「幅が広がっている」と褒めれば、付きっきりで指導する福良ヘッドコーチも「ああいうところを打てば、相手も投げるところがなくなってくる」。抜群の長打力+好打者としての技術。隙がなくなり、相手投手にはさらにやっかいな打者になっている。
10日には東日本大震災復興支援試合に出場し、憧れだったジャパンのユニホームに袖を通した。最年少ながら物おじすることなく、3打数2安打2打点と暴れた。「いい経験ができた。いい緊張感の中で試合をすることができた。チームに戻っても一生懸命やろうと思う」。お祭り要素の高い球宴とは、わけが違う。先輩スラッガーに囲まれながら国際試合を戦う貴重な体験に、「一生懸命」という原点を思い出した。
指揮官は「4番起用」を明言こそしないが、今季の実戦はすべて4番。期待の大きさは読み取れる。30日の開幕戦(対西武、札幌ドーム)でも、当然そこが指定席になる。「今は自分の打撃をすることだけを心掛けています。一生懸命アピールできれば」と、本人が気を緩めることがないのは、責任感と自覚が芽生えているからだ。
稲葉、スレッジ、田中らベテラン組がメンバーから外れている今遠征。織田信長が造営した岐阜城が左翼後方にそびえる地方開催で、打席で四股を踏みながら快音を響かせるジャパン帰りの「侍」が、ひときわ輝いて見えた。【本間翼】



