<オープン戦:中日1-6日本ハム>◇14日◇小牧
開幕投手の座が危うくなった。中日吉見一起投手(27)が、オープン戦自己最多となる11安打を浴びた。5回2失点でまとめたが、山本昌と激しく開幕投手を争う右腕にとって、痛い乱調となった。
シーズンでもめったに見られないような光景だった。2回2死。7番谷口から鶴岡、加藤の下位打線にまさかの3連打を許した。4回にも同じ3人に安打を許すなど4連打され、2失点。自滅することがめったにない“精密機械”が、2度も集中打を浴びた。
吉見
よく打たれましたね。まあ、この時期は結果でも内容でもないんで。いろんな場面を想定してできたのは良かった。ちょっと打たれすぎましたけどね。
苦笑いで投球を振り返った吉見とは対照的に、高木監督は不機嫌モード。ムスッとした表情で口をとがらせた。
高木監督
試したって?
打たれるのを試したのかね。まあ、エースは何を言ってもいいからね。試してるって言うんだったらいいじゃないの。
吉見もこのままシーズンを迎えるつもりはない。「まだ誰が投げるか分からないけど、3月30日(開幕戦)を目指して頑張りたい」。次回は20日からの西武2連戦で短いイニングを投げ、開幕1週間前にラスト登板を迎える。それでも、ライバルの山本昌はオープン戦2試合で防御率0・00と好調で、さらに今日15日の巨人戦で好投すればさらに存在感が増す。昨季最多勝&最優秀防御率の2冠右腕が、正念場を迎えた。【桝井聡】
▼吉見のこれまでのオープン戦最多被安打は、07年3月14日阪神戦(小牧)の9安打。先発して4回を投げ8失点で敗戦投手となっている。シーズン2桁被安打は05年の入団以来、8度しかなく、09年7月30日阪神戦(甲子園)の、7回11安打3失点が最後。最多被安打は、08年9月3日広島戦(ナゴヤドーム)の12安打。



