ソフトバンク小久保裕紀内野手(40)が14日、左ふくらはぎの治療のためチームを離れ、福岡に戻った。13日のDeNA戦(平塚)前にダッシュを行った際に張りを訴え、打席に立たず、守備に就かないまま1回裏に交代していた。開幕を万全の状態で迎えるため、福岡で4日間集中的にハリ治療を受ける。

 けがの程度はごく軽いものだが、故障が長期化しやすい箇所であることを考慮してチームを離れた。「ふくらはぎじゃなければ出てもよかったけど、ふくらはぎは怖いからね。治療してきます」。開幕を2週間後に控え、これから調子を上げていかなければならない時期での離脱だが「3日間動けないままチームにいるよりも、治療した方がいいから」と決断。行きつけの治療院に通うという。

 今年はあと38本で2000安打達成という大事なシーズン。オフの手術で首痛は完治している。「5月には達成したい」と目標を掲げており、一番怖いのは故障欠場。不安材料をすべて消し去ることを優先する。秋山監督は「小久保は足がね。(今は)無理してもね」と理解を示している。

 18日に再合流し、20日のロッテ戦(QVCマリン)で実戦復帰する予定だ。秋山監督は「来週の6連戦はある程度、形を決めていく」と、開幕を想定したオーダーを組む方針。開幕を見据える小久保は「明日(15日)は西戸崎で練習しますよ」と話した。【前田泰子】