西武からトレードで広島へ移籍した江草仁貴投手(31)が16日、マツダスタジアムで入団会見を行った。福山市出身の江草は子どものころからカープファン。地元に戻って心機一転「優勝に貢献したい」と意欲を見せた。まずは18日の教育リーグオリックス戦(由宇)で登板し、1軍マウンドを目指す。

 その顔に、やる気がみなぎっていた。昨年途中、阪神から西武へ移籍し、1年で再び移籍。その無念さを新天地の活躍で晴らす。

 江草

 中継ぎだと思いますが、任された場所をしっかり守り、困ったときに江草を出せば大丈夫というふうになりたい。最近パッとしないので、1年間1軍に定着して、周りからよくやったなと言われるような成績を残したいですね。

 福山市出身の江草は子どものころからカープファン。91年にリーグ優勝したときには、小学校をサボって日本シリーズを観戦に行ったほどだ。この日、当時現役だった野村監督や大野投手チーフコーチら首脳陣、選手とも顔を合わせた。

 盈進時代、旧広島市民球場で試合をした後、球場に来ていた大野コーチに「いい球投げるな」と声をかけられて感激したこともある。会見後にはユニホームに着替えてさっそく練習。外野で大野コーチとキャッチボールをしてまた感激した。

 91年以降、広島は優勝から遠ざかっている。21年ぶりの優勝を目指すチームの中で、手薄な中継ぎ左腕を埋める存在として江草にかかる期待は大きい。

 江草

 優勝に貢献したい気持ちは強いです。その一員になれるように頑張りたい。

 昨季は西武で12試合の登板に終わったが、阪神時代は09年の自己最多62試合をはじめ50試合以上登板したシーズンが4度ある。今季はキャンプから好調を維持し「いい球が行っているなと実感しています」と復活に手応えを得ている。

 江草

 阪神のときよりもいい投球をしたいし、成績も上回りたいです。

 ブルペンで約50球の投球を見た野村監督と大野コーチが話し合い、18日の教育リーグで登板することが決まった。江草は「早く1軍に呼んでもらえるように、しっかり投げてアピールしたい」と燃える。指揮官も「いいスタートを切ってほしい」とエールを送った。故郷で、復活の道を歩む。【高垣誠】

 ◆江草仁貴(えぐさ・ひろたか)1980年(昭55)9月3日、広島県福山市生まれ。盈進から専大を経て02年自由枠で阪神入団。救援投手として07年から09年にかけ3年連続50試合以上に登板した。11年途中に西武に移籍。通算成績は297試合22勝16敗、防御率3・01。178センチ、82キロ、左投げ左打ち。