中日の大ベテラン山本昌投手(46)の今季初先発は、広島との開幕カード3戦目が濃厚となった。権藤投手コーチが19日「一番いいピッチャーが3戦目にいくのがいいと思う。1勝1敗でもそこで勝って勝ち越せる。連敗してても、そこで止めることができる」と考えを明かした。

 当初は2カード目となるDeNA戦(横浜)の1戦目も予想された、山本昌の出陣。ここまでオープン戦3試合で9イニング無失点の安定感を考慮し、開幕カードの「最後のとりで」として据える。これで開幕の広島3連戦は吉見、川上、山本昌と豪華3本柱が登場する予定だ。

 ナゴヤ球場で練習に参加した山本昌は、室内練習場で80球のブルペン投球。「開幕が近づいているので精度を上げていきたい。体は調子がいい」と仕上がりは順調だ。明日21日西武戦(西武ドーム)に先発し、23日からの楽天3連戦(ナゴヤドーム)で開幕までの最後の登板を迎える。2月キャンプ、いや年明けから開幕投手争いの話題を独占してきた左腕が、重要なマウンドを任されることになった。