<オープン戦:阪神0-5広島>◇21日◇京セラドーム大阪

 広島福井優也投手(24)が完璧な投球を披露した。21日の阪神とのオープン戦(京セラドーム大阪)で先発し、5回をわずか1安打無失点。課題の制球も四球1個と安定した内容で、ローテ入りは確実。開幕2カード目の巨人3連戦(マツダスタジアム、4月3日~5日)での登板が濃厚だ。快速右腕が、レベルアップして2年目に臨む。

 福井が完璧な投球を見せた。ほぼ開幕オーダーの阪神を相手に、5回を1安打1四球無失点。5回1死までパーフェクトに抑え込んだ。課題の制球面でも安定していた。3ボールになったケースは3度あったが、歩かせたのは1度だけ。最速145キロのストレートとスライダー、フォークを駆使して相手に的を絞らせなかった。

 福井

 4回までは3ボールになっても立て直せた。5回にセットポジションになってスライダーが抜けたりして課題は出ましたが、ゼロに抑えられたのは良かったです。自信になります。こういう気持ちで投げられればいい。

 阪神には昨季、こてんぱんにやられた。6試合に登板して4敗。ブラゼルに7打数6安打6打点を許すなど、対阪神戦の被打率3割8分6厘、防御率8・61と打ち込まれた。この日はその苦手相手に、ブラゼルの安打1本だけ。「シーズンに入ったら今日みたいにあっさり終わる打線じゃない」と警戒は緩めないが、確たる自信を得た。

 野村監督も「今日は福井でしょ。完璧だった。ああいう投球をすれば大崩れしない」と称賛した。ルーキーイヤーの昨季は規定投球回数に到達(146回1/3)したが、与四球がリーグワーストの68個。200回以上投げた前田健、バリントンがともに与四球43個だったのと比較し「イニング数が少ないのに、四球の数が倍近い。無駄な四球をなくせ」と言い続けてきた。そのゲキに、結果で応えた。

 開幕ローテ入りは確実。本拠地開幕戦となる巨人との3連戦(4月3日~5日)での先発が濃厚だ。巨人は、昨季プロ初登板初先発で初勝利を挙げたゲンのいい相手でもある。セットポジションでの投球を修正し、さらにレベルを上げて2年目のシーズンに挑む。【高垣誠】