ヤクルトのクローザー林昌勇投手(35)が、無期限2軍降格することが決まった。西武とのオープン戦が雨天中止になった23日、神宮外苑で行われた練習に現れなかった。小川監督は「下でやらせます。開幕までとかじゃなくて、彼の状態が上がるのを優先させる」と説明。最終調整段階での離脱で、開幕2軍は決定的になった。

 キャンプから調子は上がらず、右上腕部の張りなどで調整は遅れた。21日の巨人戦は1回を3安打2失点。150キロを超えていた直球は130キロ後半止まりで、空振りは29球中1球しか取れなかった。短期間で復調する気配はなく、首脳陣が再調整を決断。荒木チーフ兼投手コーチは「抑えで使えなくては(1軍に)上げない」と、開幕後も中途半端な状態での昇格はさせない方針だ。

 代役はバーネットが軸になるが、同コーチは「日替わりになるかもしれない」と松岡らを含め乗り切ることになる。先発候補だった増渕は中継ぎに配置転換。5人制の外国人はバレンティンと先発右腕のオーランド・ロマン(33=兄弟)が最後の1枠を争っていたが、大本命だったクローザーの離脱で「4枠」が決着した。【前田祐輔】